僕が二本目に購入したギターがこのFERNANDES TEJ-50MSというギターでした。
最初の一本(Boogie Produced by Greco)が「憧れの”布袋モデル”じゃない!!」と気づいてしまったが最後、布袋さんみたいなギターが欲しくて仕方なくなり、買ってしまったのです。
今日はそんなTEJ-50MSを紹介したいと思います。
FERNANDES TEJ-50MSについて
TEJはフェルナンデスが19xx年からラインナップに加えているテレキャスターシェイプのギターです。
おそらくは布袋寅泰氏とのエンドース契約で生まれたTE-xxHTの下位モデルとして生まれたのではないでしょうか。
ただ、普通のTEJとはちょっと違ったアイテムでして・・・このギターに「あっみだっくじ〜ぃ」と白いラインを描いても布袋モデルにはなりませぬw
僕はこれ、1997年の3月に今は亡き「三鷹楽器」にて購入しました。
スペック
テレキャスボディにコンコルドヘッド(ジャクソンヘッド)が組み合わされており、その頭文字をとって「TEJ」としてあるのだと思います。
上級モデルからTEJ-95、TEJ-70と続き、TEJの後にその時の定価を表す数字が入っていました。
TEJ-50はつまり定価5万円のモデルということになります。
当時いろいろな楽器店がTEJのコラボモデルを出していたそうで、IKEBEのRHTJ-50とか有名でしたよね。
僕が入手したのは三鷹楽器オリジナルモデルのTEJ-50Mにサスティナーが搭載されたもの=TEJ-50MSでした。
ただ、ですねえ・・・1996年のカタログに掲載されていたTEJの一番グレードが低いものはTEJ-55GおよびTEJ-55Bだったんですよ。
※定価5.5万円、Gはゴールドパーツ、Bはブラックパーツ。
TEJ-50というアイテムは1991年を最後にラインナップから消えており、本来1997年モデルとしては発売されていないはずなのです。
そういうわけなので・・・正確なスペックは不明。
もし1991年時点のTEJ-50がベースになっているのなら、メイプルネック、ローズウッド指板、バスウッドボディ、DS-1ピックアップという構成でしょう。
そのフロントPUのところにサスティナードライバーがついたもの・・・という感じかな。
珍しいのはリア側のPUが斜めに取り付けられたシングル2発という点。
こんな仕様のTEJって他で見かけなかったので・・・三鷹楽器のこだわりポイントだったのかなーと。
このPU、アクティブ風に見えますが・・・パッシブです。
やたらとノイジーだったりしますし。
本来サスティナーユニットには「VH-400」っていう専用のハムバッカーがセットになっているはずなんですが、おそらくはDS-1(または相応の安いPU)を2発で使っているんじゃないかな~と。
※少なくともF.G.I Technologyではないと思う。
それなのに、電池を入れないと駆動しないんですよね・・・。
電池がないと使えないパッシブPU・・・きついですw
サスティナー搭載モデルの宿命なんでしょうか。
※後日追記:
裏面開けてみたら配線一本だったので、ハム1発ですね・・・。
また、配線辿ってみたらPU→オペアンプ(プリアンプ的な?)→PUセレクターと繋がっていたので、ある意味アクティブと言えるのかも。
なんか適当なことぶっこいてスンマセンした。
(–追記おしまい–)
コントロール類はこんな感じ。
ピックアップ切り替えの3WAYトグルスイッチ、上下2段構成のボリューム、サスティナーのキャラクター切り替えスイッチと、サスティナーのON/OFFスイッチ。
トーンコントロールはなく、ボリュームの上段がマスターボリューム、下段がサスティナーボリュームとなっています。
ネックおよびヘッドはバインディングなし。
正面から見た時にも上位モデルとの違いが一発でわかるポイントですね。
手持ちギターの中で、一番平たく太いネックだったりします。
さらにネック裏面は塗装無し・・・というチープな仕様でございました。
ここをブラックで塗ってやろうかとも思いましたが・・・まぁ音に影響しない部分だし、面倒だし・・・いっかぁ。。。ってw
ペグはGOTOH製。
こんな感じのスペックで、当時の実売価格は55,800円(サスティナー無しなら29,800円)という代物でした。
90年代のフェルナンデス製品は日本製という話もありますが・・・この子はどうなんでしょうね?
どこにもMADE IN JAPANの表記はないですし・・・。
当時は他の日本メーカーもガンガン中国・韓国に廉価モデルを作らせてたそうですし、この子もこんな安くて国産なんてことはないんじゃないかなー?と思ってます。
※ちなみに1988年当時のTEJ-45から、1991年製ぐらいまでは確実に国産だった模様。
リバーシブルドライバー CD-100F?
当時の雑誌広告では「リバーシブルドライバー」と書かれていたサスティナードライバー。
リバーシブルドライバーっていうのは、「サスティナーをONにしていない時、サスティナードライバーがフロントPUとして働く」・・・という優れモノなのです。
・・・がっ!!!
僕の手持ち品はサスティナーをONにしないとフロントPUが作動しないのよね・・・。
いやまてよ・・・小さく鳴ってるな。。。
ごくごく小さい音だけ出力されてました。・・・ん、これは何かどこかしらがおかしいのか??それともこれが正常なのか??
ちょっと素人メンテナンスをば・・・と思って背面を開けてみたんですが、、、
さすがにサスティナー関連のところを触る気は起きず・・・断念。
配線辿っていけば原因わかりそうな気はするんですけどね~。
フェルナンデスも「さわっちゃダメよ」って言ってるし・・・。
・・・でもねえ、他にも気になるポイントがあるんですよ。
たとえばこの子、「サスティナー、シングル、シングル」っていう構成じゃないですか。
これがピックアップセレクトスイッチによってどう切り替わっているのか??っていうのがイマイチつかめないのよね。
もしかしたらリア側はシングル2つをハムにしてあるのかもしれないし・・・?
・・・一回バラさないとアカンな、、、
ワイとTEJ-50MSの思い出
ここからは誰得かつ僕にとってのメインコンテンツ!
僕とTEJ-50MSとの思い出です。
これを購入したのは1997年3月のこと。
当時、父が若くして亡くなって、自棄になっていた母が「好きなギター買っていいよ」とお金をくれまして・・・。
中学を卒業したタイミングで購入した一本目のギター(Boogie produced by Greco)に「これは布袋さんのギターとちゃう・・・」と感じていた僕は「パールゼマティス」か「テレキャスタイプ」かを迷って、結果的にこっちを選んだのです。
ちなみに僕が悩んだパールゼマティスというのはIKEBE楽器20周年オリジナルのハートマン HZM-IIIというヤツで、当時98,000円とかで買えた激安シェルトップなのでした。
(出資者である母に反対されて断念したのですが、やっぱりそういう時に他人の意見なんて参考にすべきじゃないですね。。。今でも僕にとって輝いて見えてしまうモデルです)
特に軽音部に属していたりバンド活動をしていたりするわけじゃなかった僕としては、頼れる情報源が音楽雑誌のGiGSでしかなく・・・そこに掲載されていた本機を見て購入を決意してしまったんですね~。
もう本当にスペック云々とかは全然わからなくて。
とにかく
- サスティナーが搭載されている
- 布袋さんが”あみだくじ”やる前のギター
- クロームパーツがカッコいい
みたいなところにのみで判断しました。
・・・まぁ、蓋を開けてみたら全然「布袋仕様」じゃなかったわけなんですがw
※そもそも”あみだくじ”やる前のギターはESP製だしね、、、ジャクソンヘッドでもねえ。
ちなみに、当時の雑誌に掲載されていたTEJはゴールドパーツで構成されているものとか、あとはトレモロがついているやつばっかりで・・・なんか趣味に合わなかったのです。
そんな中、三鷹楽器オリジナルのやつはクロームパーツで・・・なんか輝いて見えたのよ。
※ただ、布袋さんのギターはブラックパーツだったはずで、当時のTEJ-55Bなんかの方が近い仕様だったはずなんですけどね。
その後、2004年に3本目のギターを買うまで、7年に渡って僕のメインギターとなりました。
僕の所有ギターの中では数少ない、ファクトリーストック状態の憂いやつです。
高校生の頃に友人と初めてスタジオに入ったときとか、大学生の時にいっちょまえに曲を作ったりするのにたくさん使ったなぁ。
サウンド面では布袋さんのギター(みたいなの)を買ったのに、布袋サウンドが出せなくてガックリきた思い出よ・・・。
EMGに乗せ替えたりしたらまた違うのかしら!?
追記
後日、他のギターでバッドフィーリンを練習していたときにふとこのギターに持ち替えてみたら・・・ワ〜オ。
なんかよくわかんないですけど、やっぱこのタイプのギターじゃないと出せない音っていうのがあるものなんですね〜!
妙にチャキチャキした音が鳴るのはやっぱり弦が裏通しで直接ボディを鳴らしてるとか、そういうことがあるんでしょうか。
弦のテンションとか、ネックの硬さとか・・・そういうところにテレキャスタイプゆえのプレイアビリティみたいなものが出てるんでしょうね!
いいゾ〜これ
弾いてみた
何の参考になるかはわかりませんが、弾いてみました。
ギター→サンズアンプGT2のクローン→ローランドBolt30でつないでます。
アンプのセッティングはクリーンで、音作りはエフェクターのみ。
おわりに
これまた情報が全然出てこないギターで、ちょっと調べるのに難航いたしました。
こういうショップオリジナルモデルって当時のカタログにも乗らないので本当に仕様が全然わからんのよね。。
検索してたら知恵袋で「これって何なん?」っていうのだけでてきて・・・「これはTEJじゃなくPT45というギターです!」と断定されてたりw
なんとも不遇な扱いを受けているヤツですよw
(改めて言わせてもらいますが・・・TEJです!!)
証拠になるかはわからんけど、こんなのもありますしね!
ただまぁ・・・ある意味レアなTEJなのに、いまいち市場価値はない・・・みたいな感じでしょうかw
個人的にはこういう安いギターにサスティナーが載っているっていうちぐはぐさ・・・みたいなところに面白味を感じたりもしております!