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素人がジミヘンコードを基本のトライアドから順を追って理解していってみた

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ジミヘンコード・・・甘美な響きよ。。。

あの一聴すると不協和なのに、なんだか心地良いような、不思議なコード。
一体アレはなんなのかと。

コード理論の本を何度読んでも挫折してきた僕ですが、なんだか今回スッと腑に落ちる感じがあったので共有させて頂こうと思います。

ジミヘンコードの前に・・・

その前に、基本的な話として・・・コードについてのおさらいをば。

コードっていうのは和音のことで、2つ以上の異なる音を同時に弾くアレです。

基本のトライアド

たとえばEコードだったら、6弦開放(E)、5弦2フレット(B)、4弦2フレット(E)、3弦1フレット(G#)、2弦開放(B)、1限開放(E)のように、「E G# B」の3つの音で構成されていますね。

この時、Eがルート(1度)、G#が長3度、Bが完全5度とか呼ぶんすよ。

これが「トライアド」とかいう3和音の基本形で、この時の3度の音を「短3度(長3度の半音下)」にすればマイナーコードになります。

↑ちょっとだけ切ない響きになるやつ。

ついでに言うと、ルートと5度の2音だけで弾くのが「パワーコード」とか呼ばれるヤツです。

これはルート(E)と完全5度(B)だけしか弾かないため、3度の長短に左右されません。
そのため、メジャーにもマイナーにも対応できる超便利コードですねw

特に5、6弦だけしか使わない場合だと重い響きになってロック向けとかなんとか。

もう一つ、ルートの1度とオクターブの8度だけを弾く、オクターブ奏法(?)も簡単便利コードです。

ルナシーの曲とかで使われてるアレよ。

これもメジャー・マイナー関係なく使えますな!

セブンスコード

このトライアドに7度の音を加えたものが7thコードです。

↑Eキーにおける長短の〇度を現したもの。

Eをルート(1度)としたときの長7度の音はD#なので、たとえばEメジャーコードの4弦を1フレットにずらすとEM7です。

Eメジャー(E G# B)+長7度(D#)という和音。

EM7は「E」メジャーコードに「M7(メジャー7th)」を足したもの・・・という感じ。

これをEマイナーコードをベースに考えると・・・

こんなん。
Em(E G B)にM7(D#)が追加されてます。

EmコードにM7が足されたもので、EmM7。

では今度は短7度を足すことを考えると・・・

Eメジャーコード(E G# B)+短7度(D)という和音がE7です。
※7thコードは長7度がM7、短7度が7という表記。

短7度なのでEm7となりそうな印象がありますが、「E7」なのです。

Em7だと・・・

Emコードに短7度がついたもの、ですね。(この辺こんがらがるんだよなぁ)

おまたせジミヘンコード

ではジミヘンコード。
・・・まず、E7のおさらいから。

E7は1度(E)、長3度(G#)、5度(B)、短7度(D)という組み合わせでした。

これをハイフレットに持っていくと・・・

こんな感じ。
押さえる位置は変わっても、E、G#、B、Dという和音は変わらないのでE7です。

ここに・・・長9度(F#)より半音高い音(G)を加えると、

ジミヘンコードことE7(#9)なのであります!!!!

これね・・・何が面白いって、#9thっていうのはすなわち短3度なんですよ!!

9thっていうのが長9度=F#なわけで、それを半音上げてるんだからGの音(短3度)を足しているわけです。
つまりE、G、G#、D(ルート、短3、長3、短7)という構成!!

ここで一番最初のトライアドコードの話を思い出すと、3和音のうち3度の音の長短でメジャーコードかマイナーコードかが変わるはずだったじゃないですか。

つまりE G# BならEメジャー(G#が長3度)。
E G BならEマイナー(Gが短3度)・・・でしたよね。

ジミヘンコードはこの長短両方の3度が組み合わさっているわけですよ。
メジャーコードでもありながら、マイナーコードでもある、みたいな!!

そういう人間の二面性を両方兼ね備えた・・・みたいな和音がジミヘンコードの絶妙な魅力なのでしょうね。

なぜ成り立つの?

んで、これって一般には「不協和音」って言われる類のものだと思っていて。
ジミヘンコードって地震速報のテレンテレーンっていう音に使われてるんですよね。

でもなぜこれがちょっとカッコ良く聴こえてしまうのか・・・?

僕は全然音楽理論を学んできた人ではないのでわからないのですが、もしかしたら「Gの音が1オクターブ高いところで鳴っている」ということで、”飾り”のような感じになっていて、それで不協和感を少し緩めているのかも??と思いました。

この音のおかげで妙な緊張感のようなものが追加されてるんですよ、、、たぶん。
なんとも魅力的なコードですよね~!

おわりに

というわけで・・・ジミヘンコードがどういうものなのか、順を追って調べてみた!というお話でした。

なんか自分でまとめてみたらスッと頭に入って来た感じはあります。
まだ長とか短とか増とか減とか慣れないっすけどね・・・。

ちなみに今回の記事を書くにあたって、過去に購入していたコードの本を参考にさせて頂いてます。
この手の本は勉強になるので一冊読んでおくといいかもです!

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