僕らがお世話になっているギターのピック。
彼らはいったいどういう経緯を辿ってきたのか・・・歴史を調べました。
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黎明期
ギターのピック、広義にギターを引くときに使うアイテムの最初期版は鳥の羽だったそうです。
フェザータッチですんごい柔らかい音が出たことでしょう・・・。
1900年前後にはタイマイの甲羅を使ったピック・・・つまり「べっ甲ピック」が出始めます。
※ただし、この頃のギタリストはまだフィンガーピッキングがメインだったため、ピックが重要視されていなかった模様。
べっ甲ピックに代わる素材として骨や石、象牙といった素材が試される中、1922年にD’Andreaがセルロイド(ニトロセルロース)素材のピックを発表。
べっ甲ピックの音や柔軟性を再現しているとして話題になったそうです。
これが今日におけるプラスチック素材ピックの元祖ということになりそうですね。
よーしディアンドレア(ダンドレア)のセルロイドピック買ってこよう。
ディアンドレアはその後、1950年代頃までフェンダーやギブソン、マーティンといったブランドにピックを卸していたそうです。
※Fenderの351もディアンドレアが生み出したものなのだ!
他メーカーの台頭
1940年代にニューヨークでHerco(ハーコ)ピックが生まれます。
1950年代にエレキギターが生まれ、おそらくですがピッキングニュアンス的な部分も追求していく需要が生まれたのでしょう。(妄想)
D’Andreaは1960年代にデュポン社のデルリンを使ったピックを「デルレックス」として発表。
Hercoからは1960年代に、Dunlop (Jim Dunlop)からは1972年にナイロン製のギターピックが登場しています。
※ちなみにHercoは1990年代にDunlopに売却されました。
DunlopのナイロンピックはそれまでT/M/Hしかなかった厚み(ゲージ)を細かくミリ単位で調節することで爆発的にヒットしたそうです。
また、1966年にはオレゴン州でClayton (Steve Clayton inc.)が、1967年には日本でPickboy(ナカノ)が誕生しており、現在のピック大手はこの時代に生まれていることがわかりますね。
Master 8 Japanを仕掛けているイケダピックも1970年生まれだそう。
1970年代から絶滅のおそれがあるタイマイの甲羅を使う加工品は徐々に違法となっていきました。
いろんな素材
近年ではいろんなメーカーがいろんな素材でピックを試してます。
いつ頃からギターピックに使われたのかはわかりませんが、べっ甲に近いとされる「ウルテム」は今やセルロイドに代わってピック界のメインストリームになっていますよね。
個人的には2008年ぐらいに日本にも輸入され始めたV-Picksが衝撃でした。
ピックといえばプラスチックの薄い板・・・というイメージがあったところに、アクリル製で分厚いヤツがきちゃって・・・なぜか弾きやすくかつクリアな音がするっていう・・・。
あのころはみんなアレが気になってたよね。
僕ら日本人にとっては2016年に誕生したMaster 8 Japanもピック界の歴史からは外せないと思います。
今の僕のイチオシピックはジュラコン素材のD-801です。
あとは最近だとIbanezもすっごい面白いですね。
KAREIDOピックとか、一回試して見るべきですぞ!!
おわりに
というわけで・・・簡易的にピックの歴史についてまとめてみました。
もっと年表っぽくしたほうが面白かったかな・・・?
また何か書きたいことがあったら追記させていただこうかと思っておりますです。