僕が生まれて初めて購入したエレキギターがBoogie BG-1というヤツでした。
ギターのことなど何もわからないまま、お年玉を握りしめて地元のレコード店に行き即決した「初心者向けセット」に含まれていたギターです。
今日はそんなBoogie BG-1を紹介したいと思います。
Boogie BG-1について
これが僕の手元にあるBoogie BG-1です。
実は自分で塗装をしてしまったのでストック状態ではありません。
↑もとはこんな感じのブルーボディ×白いピックガードのギターでした。
マイクロアンプやチューナー、教則本に安いストラップやソフトケース・・・ぜーんぶついて3万円ぐらいだったので、ギター本体の価格は1万円とかそれぐらいなんじゃないかと思います。
当時の音楽雑誌やGrecoのカタログにも載ってないような商品なので、そもそも単品販売されてたのかどうかも不明。
購入したのは1995年の3月なので、1994年頃に作られたモデルなんじゃないかなーと思います。
スペック
そういう状態のアイテムなので、材などの詳細はまったくわかりません。
見た目からわかる部分を上げると、ピックアップはS-S-Hであること、コントロールはVolとToneが1つずつであること。
ネック素材はなんだか子供の頃につかってた学習机みたいな、そんな木材っぽい感じ。
指板もなんだろうなぁ・・・これ。
ローズウッドよりももうちょっと薄茶っぽい感じの・・・なんか安っぽいヤツです。
そこにドットインレイが入ってます。
細くて握りやすいグリップのネック。
そして軽いボディ。
ボディの素材は合板(ベニヤを重ねたもの)でした。
エレキギター的にはあんまり好まれないボディ材ですね〜。
ただまぁ、この辺もセッティング次第でどうとでもなるんじゃないかと思ってますが。
ザグリ(キャビティ)はやや広め。
これがセミホロウ的な仕事をしているのかはわかりませんが、生音が大きいです。
ボディが鳴っているというよりは、音が空洞で響いている感じ。
ゆえに、アンプにつないだ時にはややボワボワした音になりがちかも。
Produced by Greco!?
さてこのギター、ヘッドには「Boogie Produced by Greco」と書かれています。
そういえばグレコには「Boogie」というオリジナルギターがあったな、と思った方もいることでしょう。
・・・が!
違うのです。。。
これは「グレコのブギータイプ」ではなく「ブギーのストラトタイプ」なのです。
Grecoの廉価ブランドといえばWestminsterが有名でしょうか。
それよりも下に位置する廉価アイテムなのか、とにかくグレコが初心者セット用に作った「Boogie」というブランドのギターということになります。(おそらく)
Orville by Gibsonとか、Electromatic by GRETSCHみたいなもんや!
日本製もあるらしい
なんでもこのBoogie by Greco・・・日本製と明記してあるものも存在しているようです。
どうやら日本製のものはヘッド裏に「MADE IN JAPAN」と書いてあるようなのですが・・・僕のヤツにはその印はありませんでした。
※なんでもMade in Japanものは朝日木工製とかなんとか・・・?
あえて日本製ということを書かないってことは・・・中華製とか韓国製とか、その辺のヤツなのかもしれないですね。
Grecoも80年代まではフジゲンだのマツモクだのに委託していたようですが、ちょうどこの90年代前半っていうのはアジアの安工場に生産を移す過渡期だったのかもしれません。
(ワンチャン、日本製って可能性もなくもないとは思うけどw)
ちなみにMADE IN JAPANとなっているものはペグ形状も写真の六角形のものではありませんでした。
ネック裏にスカンクラインも入っているみたいです。
また、日本製の方はヘッド裏にシリアルらしき数字も入っていましたが、僕の手元にあるヤツはネックプレートに94xxxxという6桁の数字が入っており、これがシリアルなんじゃないかと思います。
Grecoのシリアルを適用するならば、この年代のギターは7桁になっているはずなので・・・やっぱりこれは「Grecoのギターではない」って扱いなんでしょうね〜。
94スタートの数字なのを考えても1994年製のギターなんじゃないかと思います。
ワイとBG-1の思い出
ここからは誰得コンテンツ・・・!
僕とこのギターの思い出です。
冒頭で書いたとおり、僕が初めて買ったギターがこれでした。
中学生の頃にボウイにハマり・・・特に布袋さんが踊りながらギターを弾く姿にあこがれて、寝ても覚めても「ギター欲しいギター欲しい」って言ってたんです。
※そんな僕を見かねて、同じクラスの女の子が「アニキが使ってたギターあるからあげようか?」と提案してくれたのですが、話を聞くとどうやらフォークギターだったらしくお断りしたというエピソードも。。。
で、中学卒業と同時に、貯めていたお年玉を手に念願のギターを買いに行きました。
千葉県の柏駅、そごうスカイプラザの3F?にあったGINSEIというCDショップに・・・。
もう30年近くも昔のことなので、なぜそこに買いに行ったのかは全然覚えてないのですが、おそらく塾の帰りにでも見かけたのでしょう。
右も左もわからないような状態だったので「3万円で買えるギターセットがある」というところのみで判断したんじゃないかなと思います。
(当時はインターネットも何もなかったので、楽器やってる先輩とかがいない限りは情報がなかったのよね)
購入後も特にバンドメンバーがいるわけでもない状態だったので、教本に載っていた曲をちょろっと練習して、Fコードに挫折したりして、それでもなんとか作曲の真似事なんかをしていました。
そのうちに「あれ、これ布袋さんのギターじゃないぞ」っていうところに気づいちゃって・・・なんかいろいろと不満が出てまいりまして。
スプレーを買ってきてシルバーに塗装したり、マジックでダミーのFホールを書いてみたり、上からさらなるベニヤを張って形を整えてみたり、カッティングシートでワイルドゼマティス風にしてみたり・・・まぁ、いろいろ実験台になってもらいましたw
最終的に、高校生の頃にJudy and MaryのTAKUYAさんが使うGUITAR DE POP柄にペイントして、そこから十数年放置していたのです。
(二本目のギターを買っちゃったので余計に触らなくなってたのよね)
なんかあの頃って、こういう練習用に買ったストラトシェイプのやつにhideさんの柄を描いたりとか、そういうのが流行ってたよなぁ。
んで、それをおじさんになった今、実家から持って帰ってきまして、冒頭の写真のようなカラーに変更しました。
現在のボディカラーはワシンの木部用水性ステイン「チェスナット」カラーです。
ここに黒いパーロイドのピックガード、白いピックアップカバー&コントロールをあわせました。
なんか70年代風を目指したかったのよね。
ピックガードは通常のストラトシェイプのものだとうまく合わず(↑)ピックアップ取り付け位置より向かって右側らへんで一旦カットして貼り合わせています。
まぁ、そもそも購入したピックガードは3Volのヤツだったのでね・・・元々は1V1Tなので穴が一個余ってしまうわけですが。。。
内部配線(一部)はこんな感じ。
ストック状態・・・つまり購入時のまま。
後に、なんとなくコンデンサーだけ適当なヤツに付け替えておきました。
あとは指板をステインで着色した後、手持ちのインレイシールを貼っております。
弾いてみた
何の参考になるかはわかりませんが、弾いてみました。
ギター→サンズアンプGT2のクローン→ローランドBolt30。
アンプのセッティングはクリーンで、音作りはエフェクターのみ。
おわりに
本当に情報が少ないギターで、調べるのに苦戦致しました。
もしかしたら生産時期も短かったのかしら。(ある意味レア)
ボディの意味深なザグリから察するに、何かしら他のギターと使い回せるようにしてあったのかもしれないですね。
ただただ廉価な練習用ギターですので、特に価値があるわけでもないですが、まぁ・・・僕にとっては思い出の一台!ってことで手放すことができないギターなのであります。