PRSコピーのトニスミ(トニー・リード・スミス)のブリッジを交換したのですが、
サドルからイモネジがハミ出まくりで・・・なんかすごく不格好だったのです。
(ためしに元々のイモネジを差し込んでみたのが黒いほう、銀の方が新しく買ったブリッジについてたやつ)
そこで短いイモネジだけどうにか入手して付け替えてやろうと企みました。
※本当はハミ出た部分だけ金ノコで切ってやろうかとも思ったんですが・・・そうすると六角レンチの穴ごと無くなっちゃうのよね・・・
んでっ、調べてみたところ・・・イモネジにも「ミリ・インチ」の問題があることが判明。
トニスミは中華工場のギターなので当然「ミリ」だろうと思っていたのですが・・・(アジアンギターにミリが使われる傾向にあるので)
径を計ってみたところ、約2.8mmぐらいと・・・どうも国産・アジア産のミリサイズのサドルスクリューとは違うようなのです。
※ミリの場合φ3とかいう直径3mmの物が主流っぽい。
そこで高額叩いて買いました・・・ッ!
モントルーの1/4サイズ・・・インチ・スクリューネジです。
結論から言う・・・こいつじゃ入らんかった・・・!!
インチネジの読み方
そもそもインチネジは規格自体「わかってるてい」で説明されることが多く、素人の僕らには非常にわかりづらくなっております、、、
僕が購入した↑のモントルーのネジ(8588番)を例にすると、「#4-40 1/4インチ」というのがそのサイズを現す数値です。
まず「#4」というのがインチネジ企画における「呼び」というもので、小さいほうから#0、#1・・・と続く5番目の規格ですね。
No.4とも書かれます。
これがだいたい2.8mmです。
次に「-40」の部分。
これがなかなか厄介で、、、こちらの画像を見てみてください。
上:元々ついてたイモネジ
下:モントルーの8588番
上下どちらとも#4のイモネジなので、直径は2.8mmなんですが・・・ネジの山の細かさが違うでしょ?
この「-40」というのは「1インチあたりの山の数」を現しており、つまりモントルーの8588番は1インチあたりに山の数が40個(UNC規格とか言うらしい)というわけなのです。
一方、元々トニスミについていたものや、僕がリプレイス用に買ったものは山の数が48個(UNFとか言うらしい)だったんですね。
最後に、「1/4インチ」。
これはイモネジ自体の長さを指しており・・・↑の写真でいうなら元々のヤツがたぶん3/8インチ(約9.5mm)だったのに対し、8588番は1/4インチなので約6.3mmとなっています。
おさらいすると・・・モントルーの8588番は「#4-40 1/4インチ」なので「直径約2.8mm、山の数は1インチあたり40個、長さ約6.3mm」と読み解くことができるわけです!!
最初からそう書いて~~~!!!!!
ただしいヤツを買い直し。
というわけで・・・正しい方のサイズ「#4-48 1/4インチ」を買い直しました。
と言ってもドンズバなヤツがなかったので、モントルーの9586番・・・1/4インチと5/16インチがセットになっているものを導入です。
どちらも880円(税込)なので地味に痛い。。。(安ギターの改造なのに)
ちなみに・・・9586番の説明書きには
2008年から近年までに製造されたAmerican、American StandardシリーズのStratocaster、Telecasterギターの弦高調整用ネジセット。
と書かれていました。
なるほど・・・。
つまり2008年以降のアメリカン、アメスタのブリッジ交換の際には「#4-48」を用いないとダメってことですよ。
[参考]フェンダーアメリカンスタンダードストラトキャスターのブリッジのサドルのイモネジについてなんですが – Yahoo!知恵袋
↑この知恵袋の回答で
フェンダーが50年以上、ストラトのサドルパーツの仕様として固定してきた(ジャパンのパーツを除く)、イモネジの規格が、近年のアメスタでは変わってしまっているってことですか?
(中略)
あのフェンダーが、そんな根拠らしい根拠が思い浮かばない、つまり非合理的なめんどくさいことする?
というのがあったんですけど・・・そんな非合理的なめんどくさいことをしていたみたいですね、、、
なので、2008年以降のアメスタなんかを持っている人もイモネジ交換には注意が必要です。
※サウンドハウスさんのレビューでも「アメスタに適合しました」みたいなことを書いている人がいますけど・・・まさか年式によって異なるとは思うまい・・・。
(ところで2008年以降って、前半と後半で異なるとか、2007年に発売された2008年モデルとか、その辺もすっごい曖昧な気がががが)
レンチは1.27mm
というわけで無事・・・イモネジをサドルから引っ込めることに成功しました。
僕は5、6弦に1/4インチを使ってしまいましたが、フェンダーでは1弦と6弦に1/4インチを使うのが正解みたいですね。
まぁ、フェンダーじゃなくてトニスミなのでね・・・(そういう問題じゃない)
ちなみに、このモントルーのイモネジを調整するのに必要なレンチのサイズは約1.3mmのものとなります。
僕はSCUDのWRE-1.27というものを買って調整しました。
(対応レンチサイズも商品と一緒に書いておいてほしい)
おわりに
というわけで・・・ブリッジサドルのスクリューネジ(イモネジ)にもいろいろ規格があるッ!!というお話でした~。
こんなの、音に影響しない部分だと思うのでね・・・こだわる必要はなかったんですけども。
(弾いてて手がひっかかるってこともないし)
なんとなく気になってしまうとダメですね。
ふんぎぎぎ・・・安ギターのくせに金食い虫め。。。