Gibson系ギターについているT.O.Mブリッジ。
Tune-O-Maticというアジャスタブルなサドルがついたブリッジの総称なのですが・・・これにも種類があるのをご存知でしょうか。
販売店のブリッジ説明でもこの辺がごっちゃになってるヤツがあったので、ちょっとまとめておこうと思いました。
ABR-1、ナッシュビルの見分け方
上から「ABR-1」「Nashville」、そしてモダンなハイブリッドなヤツです。(名前はわからん)
いずれもTune-O-Maticなんですが、微妙に違いますよね。
一つずつ見ていきましょう~。
ABR-1
まずはABR-1タイプ。
Gibsonが1950年代に開発し、1970年代にナッシュビル工場に移転する頃まで使われていたタイプです。
特徴は細身で、サドル脱落防止用のワイヤーがついていること、ブリッジのポストが直接ボディに打ち込まれていること・・・でしょうか。
縦の長さは11mm程度でした。
調整用のナットがブリッジから大幅にはみ出る姿がヴィンテージライクなため、見た目重視でブリッジをABR-1に交換する人も(←)
NASHVILLE
Gibsonの工場がナッシュビルに移転したあとで採用されているのでナッシュビルタイプと呼ばれているもの。
現行ギブソンも基本はコレですかね。
特徴は縦幅が大きく(14mmぐらい)、サドルの調整範囲が広いこと、サドル脱落防止のワイヤーがないこと、ブリッジはボディに埋め込まれた「アンカー」に乗っていて、アンカー上の「スタッド」で調整を行うこと・・・などですね。
とにかくまぁ、存在感のあるデカいブリッジだったらナッシュビルなわけです。
これはこれでモダンな印象があっていいですよねえ。
ほか(ハイブリッド?)
最近のギターで、特に日本製とか中国、韓国のギターに多いのがこの手のタイプのもの。
パッと見、ABR-1かな?ってサイズ感なんですが・・・アンカー+スタッドで調整する仕組みになっています。
ゆえにワイヤーがついている(=ABR-1風)なのに大きなナットが見えない・・・っていう、ハイブリッドな感じw
一番の特徴はブリッジ両端にマイナスドライバーで調整できる溝が付いている点ですね。
これを回すことでスタッドが動きますので、すごく簡単に弦高調整、オクターブチューニングが可能になるんですよ。
ただ・・・やっぱGibsonのギターに見慣れている人にしてみたら、一瞬「ん??」ってなるポイントみたいですね。「なんかチガウ」って。
あと、こんなんもありました。
ジャパンヴィンテージのブリッジなんですが、ナッシュビルぐらいのボリューム感なんだけどABR-1風っていう。
こっちは珍しいかな??
おわりに
というわけで、TOMブリッジの種類まとめでした。
まぁ・・・特にね、音色に問題がないのなら無理に交換するような部分ではないっていうか。
ナッシュビル・ABR-1のこだわりは、GASのはじまり
なんて言葉もありますし(ない)、「ABR-1がー」「ナッシュビルがー」って言ってると面倒くさい人だと思われかねないのであんまり気にしないことですな!(結局)
※ちなみに、形状で音が変わるのかはわからんけど、サドルの材質ではだいぶ音が変わってしまうので、交換時には注意やで!ポン付けできるかも保証はないし、その後のチューニングも面倒だし、、、