ギタリストはとかく「音」を語りがちだ。
枯れた音がどうとか、倍音がどうとか・・・とにかく「出音至上主義」というか、音について話している時が一番楽しかったりするのだ。
ではそんな「音」・・・いったいどの部分が一番アウトプットに影響するのでしょうか。
ギター本体なのか、アンプなのか?
エフェクターなのか、シールドなのか??
コンデンサーなのか、テクニックなのか・・・!?
I/Oの末端から音に大きく影響する!?
ギターの出音を作るのはINからOUTまでを大まかに見てみると、
ギター→(エフェクター→)アンプ
こうなっていますよね。
でもこれをもっと細かく書くと、
指→ピックまたは弦→ナットまたはブリッジ→ネック材またはボディ材、ボディ構造→ピックアップ→内部配線材→コンデンサー(キャパシター)→ポット→シールド→エフェクター→シールド→アンプ→スピーカー
・・・という風になっています。
内部配線材一本でも音は変わる!!
そのため、理論上は内部配線材を一本変えただけでも出音は変わってくるのです。
よく「コンデンサーを変えると劇的に音が変わる」という話がありますが、あながち嘘じゃないというか・・・普通に考えたら電気信号がそこを通ってるわけだし、変わらないほうがおかしいわけですよ。
・・・ただ!!
その出音のインパクトの違いというのは「I/Oに近い部分が大きい」と言われています。
つまり、内部配線材やコンデンサーを変えるよりも、エフェクターを変えたりする方が音の変化は大きいですし、エフェクターを変えるよりもギター本体やピックアップを変えたり、アンプやスピーカーを変える方が明らかに出音が変わってくる・・・というわけですね。
・・・まぁ、その理論で言っちゃうと、ギター本体を変えるよりも弦とかピックを変えた方が出音が良くなるっていう結論になっちゃいますが、、、
そのさらに外側にあるもの
んで、実はギターって入力側の「ギター本体」と出力側の「スピーカー」のさらに外側にも出音に関係するものがあるんですよ。
それは「テクニック」と「外気」です。
そう、I/Oの末端でいえば、INPUTはギターを弾くテクニックというのが楽器そのものよりも外側にあります。
つまりこれを磨くことは良い出音を作る手っ取り早い方法なわけですね~。
OUTPUT側は人がどうやって音を検知するのかを考えると、聞き手の耳に音が届くための「大気の振動」っていうのが末端かなと。
これね、不思議なもので湿度が高い日とそうでない日とで弾き比べてみると、音が全然違ったりするんですよね・・・。
だからまぁ「今日はなんか音が乗らないなぁ・・・」なんて思う日はちょっと湿度計を確認してみると面白いかもしれません。
※だから日本のギターをアメリカに持って行ってもあんまり通用しないって言われるんだろうなぁ・・・。ジャパンヴィンテージは日本の気候でこそ輝くのじゃ。。。
おわりに
まぁ・・・「なんかそういうデータでもあるんですか?」と言われたら、ないんですがw
僕が友人から聞いて、自分で「なるほどなぁ・・・」と落とし込めたので、ギタリストの方には共感していただければなぁと。
とにかく、コンデンサーやら配線材やらにお金と手間をかける暇があったら、アンプ変えたりギター新しくすんのが手っ取り早いわけです。
さらに言うとギターばっかりいっぱい買ってないで、テクを磨くとかした方が良い音を出せる可能性が高くなるのです。
そんなお話でした。