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Gretsch Electromatic Jet Sparkle G2618というギターについて

投稿日:13/05/2021 更新日:

僕が三本目に購入したギターはGretsch Electromatic Jet Sparkle G2618です。

「グレッチ・ギターが欲しい」という想いが高まりすぎて、社会人になって自分で稼いだお金で初めて購入したギターだったりします。

今日はそんなGretsch Electromatic Jet Sparkle G2618を紹介したいと思います。

Gretsch Electromatic Jet Sparkle G2618について

グレッチの廉価ブランド「エレクトロマチック」。
中国や韓国で製造することで価格を抑えた、「グレッチが欲しいけど、本家グレッチは買えない」という人向けのブランドです。

これまた僕がちょっとカスタムしてしまったので、ストック状態ではありません。

↑元はこちら。

ジェットスパークルシリーズはエレクトロマチックから2000年~2003年の間にリリースされたモデルです。
おそらくは本家の「スパークルジェット(6129)」あたりを意識したモデルでしょう。

セミソリッドであることを活用した「Fホールが空いたバージョン」と、そうでないバージョン(僕が持ってるヤツ)が同時展開されており、各種カラーリングで以下のように型番が設定されていました。

通常モデル Fホールあり
ブラック G2610 G2620
ブラックスパークル G2615 G2625
シルバースパークル G2616 G2626
ブルースパークル G2617 G2627
ゴールドスパークル G2618 G2628
レッドスパークル G2619 G2629

スパークルではない(?)ブラックボディのG2610/2620はデュオジェットを意識したものだったのかな?

ビグスビーアームも標準搭載ではなく、通常版はバダスタイプのブリッジテールピースのみとなっています。

写真はヤフオク!より

参考までに、Fホールあり/ビグスビー無しのレッドスパークル(G2629)。

僕が購入したのは2004年の7月のこと。
IKEBE楽器リボレ秋葉原店にて、店頭でほぼ一目惚れみたいな感じで試奏もせずに買いました。

当時の価格で26,090円。(定価がいくらだったのかは不明)
また、Fホールの方が高かったのかどうかは忘れてしまいましたが、ビグスビー無しの方は2万円切るぐらいの価格だったと思います。

スペック

ボディは形状こそ本家ジェットに似ていますが、とてもチープな見た目になっております。
※こうやって写真で見ると悪くないんですけどね~w

おそらくはレスポール然としたラウンドトップでなく、テレキャスターのようなフラットトップというところが関係しているかなーと。

一応バインディングあり。
(ただし本家よりは薄いため、正面から見ると目立たない模様)

材はプライウッド。いわゆる「合板」です。

構造としてはセミソリッド(セミホロゥ)で、中空ボディを薄いベニヤ板でふさいだような感じになってました。

※写真はケーブルやコンデンサを交換しちゃった後なので、純正の仕様ではありません。

写真はヤフオク!より

ネックはおそらくメイプルかな?それがボルトオンされています。

指板はローズウッドでバインディングなし、ドットポジションインレイ。

背面はサテン仕上げで、これまた非常にチープです。

このネックがね~・・・平べったくて極太で、かなり弾きづらかった。。。
(今は変更してしまってます)

写真はヤフオク!より

ヘッドはグレッチのものを意識した形状になってますね。
表面にのみスパークル塗装が施してあり、バインディングは無し。

この塗装もグレッチ本家のスパークルジェットとはラメの粒子のサイズが違うのか、やっぱりチープ。チープチープチープ!

ちなみに、Fホール無しの方はボディの側面および背面もスパークル塗装で仕上げられていたのに対し、Fホールありの方は黒っぽい色で塗られていて・・・そっちの方が高級感あったなぁ。

ヘッド上部にはElectromaticのロゴが入っていますが、トラスロッドカバーには「GRETSCH」の文字が入れられていました。

・・・これ、うまいことやってますよね。
ここにグレッチって書いてあることで「グレッチ欲しいマン(僕)」が釣れるわけですからね。

ピックアップには「ヴィンテージバッカー」という、フィルタートロンを模した形状のものが採用されていました。

フィルタートロンよりは一回り大きく、そして四角いです。
エスカッション(ベゼル)もグレッチ特有の「透明パーツの裏からシルバーを吹いたもの」じゃなくて、フラットな金属プレートのものが用いられていました。

このピックアップもね~・・・すごく出力が弱かった覚えがあります。

それでも「GRETSCH」としっかり書いてありますのでね。偉いです。

何より偉いのは純正グレッチパーツと思しきものをしっかりと使っている部分もある、というところ。

特にこのコントロール類なんかは本家と同じGアローですからね。

ストラップピンもグレッチ純正。
こんなのも普通に買おうと思ったら2,000円ぐらいするんじゃなかったっけ・・・。

この辺もにわかグレッチ勢にしてみたら盛り上がるポイントだったのですw

ワイとG2618の思い出

ここからは(ここまでも)誰得コンテンツ!
僕とG2618の思い出です。

これの前のギターであるTEJとは7年近く付き合ってきまして、TEJには大学時代に友人とスタジオに入ったり色々曲を作ったりと活躍して貰ってました。

そんな僕も就職先が決まらないまま大学を卒業し、アルバイトで食いつないでいた頃・・・なんかすっごくグレッチギターが欲しくなってしまいまして。
実際はまぁ大学時代からグレッチが欲しくてたまらなかったんですが、お金がなくて買えなかったんですよね。

別にロカビリーとかを聴いていたわけじゃないんだけど、あのキラキラした装飾やらビグスビーアームやらのルックスに憧れていたのです。

そんなある日のこと・・・雑誌(だったと思う)でたまたまグレッチの弟分であるエレクトロマチックの存在を知ってしまい、居ても立ってもいられなくなって職場の近くにあったIKEBE楽器に飛び込みました。

僕の記憶が確かならばその場にドンピシャの実物はなく、Fホールありだったかビグスビーアームなしだったかを見つけたのです。
ドンピシャじゃなくとも、実物を見ちゃったらそりゃもう欲しくなっちゃいますよね。

しかもその時は専門学校にでも通おうと思っていてお金を貯めていた時だったので、2万円強のギターなら買えるわけですよw

それで、前述したとおり試奏もせず、他店舗から取り寄せてもらって購入したのであります。

全くと言っていいほど使えなかった

買ってきて、家でキラキラのこいつを見た時は本当にワクワクしたことでしょう。(もう20年近く前のことだから鮮明には覚えてないけど。。。)

・・・が!
音を出してみて愕然としたんですよ、、、

当時はギターの調整とかもよくわからなかったからかもしれないけれど、チューニングしてもボヨンボヨンした生音しか出ない。
アンプに繋げても極端に出力が小さい。(数年後、ピックアップに断線しているっぽい部分を見つけましたので、それが原因だったのかも)

もうとにかく、弾いてて楽しくなかったんです。

結果、部屋のオブジェに成り下がったまま何年も放置されることになりました。

そのため、実戦経験は0(ゼロ)です。

※Youtubeとかで検索すると良い音で弾いてる方もいましたので、まぁ・・・僕の実力がなかったっちゅーわけや。

カスタムベースになってもらった

しばらく放置していたG2618だったのですが、ふつふつとカスタムしたい欲が出てきまして。
2008年頃にあれこれパーツを集めてカスタムしました。

Gretsch Electromatic Jet Sparkle G2618 をSparkle Jet 6129風にカスタマイズ

↑外部サイトですが、その時の記録がこちらです。

その時のカスタムだとネック接合部の強度が弱く、チューニングをしようとするとどんどんネックが順反ってきて・・・挙句の果てにはネックがポケット部分から外れてしまいました。

そこで2021年になってからネック接合部に木材で補強を施すなどしてようやく完成させたのであります。(実に13年に渡ったカスタム!!!)

・・・まぁ、そうは言っても

ネック接合部分はこんな感じだし、

元々のと違うネックをつけたせいか、ピックアップベゼルにはゲタを履かせないといけなかったり、バダスブリッジは超ハイポジになってたり・・・いろいろ気になるところはありますが!!

まぁ、この辺はまた10数年かけて直していけたらいいのかなー。

※追記:その後、ピックガード自作したり、ブリッジ交換したりしてます。
ブリッジ交換に際して「ジー」という音が目立つようになってしまったので、キャビティ内のGNDをどうにか調節したいところ。

弾いてみた

何の参考になるかはわかりませんが、弾いてみました。

ギター→サンズアンプGT2のクローン→ローランドBolt30でつないでます。
アンプのセッティングはクリーンで、音作りはエフェクターのみ。

弾き心地も出音も各段に良くなったと思うのですが・・・やっぱり出力が弱いのよね、、、
もしかしてPOTとかその辺に問題があるのかしら??

あと弾いてるとブリッジからビグスビーまでの間にある部分の弦がキンキンなっちゃうっていうのは何が問題なんだろう??

おわりに

さすがに前2つの所有ギターに比べると知名度が高いのか・・・このギターはちょいちょい情報が出てきて調べやすかったです。

あれだな、変に改造しちゃったから逆にストック状態のヤツがもう一本欲しくなっちゃったな。。。
(お金と場所にうんと余裕が出来たら買ってみよっと)

でも最近のエレクトロマチックはもうちょっと高額で、もっとしっかりしてんすよね。
そっちの方が欲しいかもなぁ・・・w

そういえばこのギター、「アテンションプリーズ」っていうドラマのエンディングで上戸彩ちゃんがかき鳴らしてたんですよ!
当時テレビを見てて「うおおお!」ってなったのを思い出しましたw

-ギターじまん
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